アメリカに学ぶハッピーマインド
先週同僚夫婦とスノーボードに行ってきました。
リフト台はなんと向こう持ち。「あなたはビギナーだから良いのよ♪︎(なんなら上手い人の礼儀と言わんばかりの雰囲気)」ってスマートにお支払いされてしまいました。ああああのっけからクールすぎん!?
私も人に何か教えるときは、そうしようと思いました。
さて、英語で教えてもらった方が言葉のディティールが多く、意外とわかりやすいってこともある印象。
同僚がメインでインストラクターやりつつ、奥さんが細かいポイント教えてくれたり、メンタル面を支えてくれたりする感じで最高でした。
何よりも奥さんが可愛い。
そして2人が可愛い!!
奥さんはソプラノボイスで
「ここは狭いから不安になるのね!大丈夫!ゆっくりやろう!(英語)」
「○○(本名)!You can do it!!」
「楽しくやろう!楽しい思い出にしよう!(英語)」
疲れて転びまくって若干しょげてると
「気にしないで!普段使わない筋肉使って疲れてるもの!(英語)」
って声掛けてくれて最高でした。はぁ可愛い…。
「腰落として!」と言われるより「Bend your knees!(膝を曲げて!)」っていう指示であったり、なんか忘れたけど色々分かりやすかったりしたことを覚えてます。
おかげでターンができるようになりました。
5,6年程スノボやってたのに一向に上手くならなくて焦ってましたが、やっとできるようになりました。
このことを伝えたら、奥さんに「アメリカの諺にはね、『スノーボードは恋人に習うな』ってあるの。その人と別れちゃうんだよねぇ〜。私も教えてくれた人と別れちゃった!」
趣味は恋人から習うと良くないってことだろうな、と解釈。更に
「でも今は素敵なハニーが居るから!ね!」
って同僚に声を掛ける奥さん。
あああああなんて可愛いのぉぉおおお
っていうか、ハニーってさ!!お互いハニーって呼びあってるあああああなにこれ2人とも可愛いいってなりました。
同僚はクールな調子で取っ付き難い寡黙な雰囲気を醸し出してますが、ジョークも通じるナイスメンズ。でも、奥さんのことハニーって言うのああああああなにもー!!
プロポーズしてるときのビデオとか、結婚式の写真とか見せてもらって夫婦っていいな!ってなりました!
私も結婚してるけど!!!私は硬派(ただのシャイ)だからなんかそういうのダメなんだよなwwwダメってことないけどなんかねwww
いっぱいキュンキュンした……
そして、ユタ州の文化のことを教えてもらいました。
ユタ州はモルモン教の総本山があるからかモルモン教の影響を強く受けてる地方。
なぜそのような話になったかと言うと、奥さんが「オーマイゴッシュ!」と言うので、今どきなのかな、と思って聞いたら「神様」という言葉すらはばかられる宗教文化から出てきた言葉だそう。
モルモン教は、世間一般的に新興宗教扱いですが(こと日本において新興宗教というとカルトのイメージが強い。日本の一神教アレルギーのせいだとは思いますが。とは言え日本では色々あったから仕方ない)話を聞くと、原理主義に近い敬虔なクリスチャン文化が根付いている模様。
例えるならユダヤ教に近い。なんならお父さんはユダヤ教だったらしい。
モルモン教と言えば、イケメンが多いって聞いたことがあるなと思って聞いたらそれは本当らしい。恐らく神様を信仰するのに恥ずかしくないよう身なりを整えてるからかも知れません。
そして、汚い言葉を使わないことを気をつけているらしく、洋画で聞くような汚い言葉は使ってないんですって。
だけど、人間だから言いたくもなる。
そんなときは、汚くない他の言葉に変えて言ってしまうという話が面白かった。
普通なら「She is bitch!」という所を「She is witch!」と表現した場合。
直訳すると「彼女は魔女だ!」となりますが、汚くない言葉で悪口を言いたいという文脈もあるため
「アイツはクソ女だ!」となります。
さらに言うとモルモン教の品行方正でありたい文化的な背景を汲み取ると
「あの方は"おクソ女"よ!」となるはず。
非常に興味深い。
丁寧な言葉による悪口語録増やしていきたいです。辞典作りますね。
また、日本のアニメが好きな奥さん。
悪役のセリフが「死ねー!」とかしかなくて、字幕が「Die!」のみ。
「え!?それでいいの!?」と驚いた話をしてくれました。
もっと口汚く、なんかあるでしょ!と思ったそうです。
しかしそれは日本のローコンテクストによる齟齬かと思われます。
「死ね」と言っても、軽口で言う場合、冷徹に処分するような気持で言う場合、親の仇のような気持ちで言う場合。色んなパターンがあります。
ですが、日本はその一言で済ませてしまいます。
語気や表情、背景、パーソナリティ…そういったものが組み合わさって色んな意味を成してくるのでは無いでしょうか。
いやはや日本語は難しい。察しの文化。洗練された美しさですよね。
ここについて奥さんは、相手に話が伝わらなかったときについて「アメリカは話し手の責任になるから、言葉の所在をハッキリさせるの。誰が、何を、いつのこと?と。でも、日本は受け手の責任ってことが多いみたいね。とても難しいわ…。」
と解説してくれました。なるほど。だから私は生活の中で文脈が読み取れずしょっちゅう話をねじ曲げて解釈してしまうわけだ。そしてトラブルを起こす。相手的には「この話の流れなら言わなくても分かるでしょ」ってやつ。あるいは「察してよ、このくらい」ってやつ。
ニホンゴムズカシイ……。
グローバル化、多様性を認めていきたいこの時代。相手に応じて話し方を少し見直す必要があるのかもしれません。
ちなみに。モルモン教は制限の多い宗教なために、何かと工夫する力に長けてるそうです!上手に娯楽を生み出すんですって!思考力創造力が逞しくなるなんて前向きで素敵だなー!
ひとしきり楽しんだら、ギアが壊れました。
ソールベロンベロン。ビンディングはすぐ跳ね上がる。新しいの買っちゃいました。
では、今日は一人でラストスノボ。楽しんできますね。
スノボやってるときにさ、「できそう」ってタイミングで挑戦を重ねて上手くなっていく感覚を掴みました。
何事もさ、最低限できることをこなしながら、「今ならできそう」って気分が乗ってる時に新しいことをしていくのがいいんじゃないかなって思いましたまる。