クラシック音楽を彷彿とさせるロックバンドdragonchina
書きたい時に書くのが私の主義。
上越に良いバンドあります。
「dragonchina」
なんとこのバンドはインストロック。
ボーカルが無いバンドなのです。パッと見ツインギターのユニットですが物の見事に騙されましたえげつないほどロック。
ゲーム音楽や音ゲーやらなんやらでインストは聴き慣れてるつもりでいましたが、ロックでもこんなに魅せてくれるとは。
出会った5年くらい前から聴いてはいたのですが、最近賢くなったこの頭でもう一度思考しながら聴きたくなりまして。ただ、私には音楽的な知識があまりないのが悔しいところ。私なりに知っている言葉で綴っていきます。
一通り聴き直して感じた感想は、「クラシック音楽」あるいは「プログレ」ではないかと。
PCを使ってギター以外の音を出されているため曲中に登場する楽器の種類が某シンフォニックメタルバンド並みに多く、更にドラマチックな旋律や展開の多さが特徴と思われるこのバンド。カオスなフリしておきながら、そこはかとなく知性を感じます。
個人的には「クラシック音楽に近い」と所感を抱くところ。シンフォニックロックバンド?いや、固有名詞の方が似合う方たちだから何も知らない外野がラベリングすること自体野暮ってもんだ。
なのに、タイトルのセンスが小学生男子が考えたのかってくらい摩訶不思議なんだよな。小憎たらしい(褒めてる)
さて、スッキリ紹介をすべく小見出しを付けてみました。
①代表的な曲
②芸術は爆発?
③小フーガ ト短調を彷彿とさせる。
④ちょっぴりレトロを感じる。
⑤拍はどうなってるの?
⑥F-1を思い出した。
⑦自分のマシンが心配になる。
【最後に】私の一番のお気に入り
さてどんな音楽をしているか、勝手にご紹介していきます。
①代表的な曲
「dragon fire」
タイトルからしてみて代表的な曲にあたると思われます。
ミュージックビデオを見るに、赤と黒を基調としたバンドなのでしょう。
ライブでもそうなのですが、ギターで袈裟斬りをする姿が好きです。
圧倒してくる強い旋律に痺れます。悲鳴にも聞こえるギターの音がまたすげぇんだ。
ズダズダズダズダという畳み掛けるリズムパターンが良い。
「Dancing A Jifly」
踊れる。超踊れる。踊るの苦手だから踊れないけど、心の中でめっちゃ踊り狂ってます。
ピョピョピョー!と目の覚めるストリングスの音から始まり、スチャッチャッチャッチャッチャッチャという力強くも小気味のいいピアノの音。デッデッデ!デレデッデッデ!というざらついたギターの音がカッコよくて口ずさんでます。
最後にきっちり余韻をもってくる構成がクラシック音楽を思い出させる。余韻のある曲って好きです。
ちなみに、私はにわかでしかも英語が苦手なので「ダンシング ア ジャイフリィ」と読んでいましたが、正しくは「ダンシングアジフライ」だそうです。夫が教えてくれました。
②芸術は爆発?
「Acrobatic Gorgeous」
始めの1小節後か2小節始めにドカーンって、爆発音入ってませんか。
更にピアノか電子音か区別がつかないほどの激しすぎる音。本物のピアノならたぶん数回弾いたら調律狂います。たぶん。
恐らくラスサビ前にあたるギターのペレッペレッペレッペレッって音が好きです。
最後は楽器隊が減ってロックバンドの基本構成みたいになるのも面白い。
③小フーガ ト短調を彷彿とさせる
「End of Final Last」
ファイナルファンタジーがいつ終わるのかみたいなメッセージ性すら感じる不可解なタイトル。終わりを意味する言葉が重複しているこのタイトルを体現するかのように、しつこいほど特徴的な旋律が繰り返されているこの曲。このしつこさって他の曲にあった気がすると記憶のデータベースを検索したら、J.S.バッハの小フーガ ト短調がヒットしました。
④ちょっぴりレトロを感じる
「Miracle Hyper Syndrome」
コードとかよく分からないけど、曲全体にそこはかとなく90年代前後のポップスを想起させるメロディ。ギターソロがお上品。
小声でなら言えるんですが、ALI PROJECTやSound horizon思い出しました。そこにシンパシー感じました。
⑤拍はどうなってるの?
「Silent Energy」
始めは「四分音符3つと四分休符1つ」で1小節が構成された四分の四拍子だと思うのですが、ブザー音の後「強拍・弱拍・弱拍・強拍・弱拍・弱拍」に変わるので、八分の六拍子になっているような気がします。タクトを振るなら3拍分を1回で振るタイプの。ワルツかな、と一瞬思ったのですが聴いた感じ8分音符っぽいので。ポップスでもあまり無いですよね。珍しいと思います。こういうの好き。
⑥F-1を思い出した。
「passion monster」
タイトルについて何も言うまい。
最近この曲聴いてたとき、T-SQUAREのTruthを思い出したので条件反射的に鈴鹿の血が騒ぐようになりました。運転中危険です。
DJ的には優秀な曲です。
⑦自分のマシンが心配になる
「Technical Harassment」
動画で観ると映像技術と音の多さに、自分のマシンが処理落ちしてないか心配になる曲です。ラストの雪崩のように音が襲いかかってくるところは圧巻です。
略すとテクハラなんだよなぁ・・・(遠い目)
【最後に】自分の一番のお気に入り
「トメィゴ」
序盤のカオスなスタート直後、カタルシスすら感じさせる開放的なギターの旋律。
これを聴いてると「あぁdragonchinaだ」と思うのです。
サビのところの流れるのようなリズムパターンも超好み。ズンタンッッズタンズタンッってやつ。
タイトルは「たまご」をカッコよく発音したものだったっけそんなこと聞いたことある気がする。
そんなこと考えながらdragonchinaを聴いてると、先々の不安や過去のウジウジしてたことがぶっ飛ぶってもんですよ。楽しいときに聴けばもちろん楽しいしね。今後どんなものを生み出してくれるのか楽しみなのです。
春のぼんやりした空気をドラゴンファイヤーで吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか。
それではいい夢を!
以下のリンクでフル版が試聴できます。